高圧CVケーブルには、主にE-TタイプとE-Eタイプの2種類の仕様が存在します。両者の違いは、特に外部半導電層の製造方法と構造にあります。

E-TとE-Eタイプの紹介:
・E-Eタイプは、内部半導電層、絶縁体、外部半導電層の3層を同時押出成形する方式を採用しています。この「三層同時押出」プロセスにより、各層の界面が分子レベルで連続的かつ平滑に形成され、異物の混入や空隙の発生が防止されます。これにより、耐水トリー特性に極めて優れ、長期信頼性が高いことが特長です。JEAC 8011(高圧受電設備規程)でも、耐水性と安全性の観点からE-Eタイプが推奨されています。
・E-Tタイプは、内部半導電層と絶縁体を押出成形した後、外部半導電層として半導電性テープを巻き付ける方式です。テープ界面には微細な段差や空隙が生じやすく、水分の侵入や部分放電が発生するリスクがあるため、E-Eタイプに比べ耐水トリー特性は劣ります。一方、施工時の端末処理が比較的容易であるという利点があり、一般需要家向けなどで広く使用されています。
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種類 |
内部半導電層 |
外部半導電層 |
主な特徴 |
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E-T |
押出式 (E) |
テープ式 (T) |
絶縁体上に外部半導電テープを巻回。端末処理が容易。 |
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E-E |
押出式 (E) |
押出式 (E) |
3層を同時押出。界面が一体化し、耐水トリー性に優れる。 |
E-TとE-Eタイプ用途の目安:
・E-Eタイプ:電力会社や鉄道会社など、系統信頼性が特に重視される場合や、水没・常時湿潤など水分影響リスクの高い環境での使用に推奨されます。
・E-Tタイプ:一般建築、商業施設、工場など、コストパフォーマンスと施工性のバランスが求められる場合に適しています。高圧ケーブルとしての実績も豊富で、標準環境下では十分な性能を発揮します。
Tタイプ(E-T)は一般需要家向けとして多くの実績があり、高圧ケーブルとして十分な性能を備えています。一方、E-EタイプはTタイプに比べて耐水トリー特性に優れており、特にケーブルが常時水に浸かるような過酷な環境で使用される場合に推奨されます。
KIBOR高圧ケーブルのタイプ:
KIBOR CABLEでは、高い信頼性と長寿命が求められる高圧CVケーブルに、E-Eタイプ(三層同時押出式) を採用しております。
KIBORのE-Eタイプ高圧ケーブルは、内部半導電層・絶縁体・外部半導電層の3層を一体化して押出成形する方式により、界面の密着性を飛躍的に高め、水分の侵入や部分放電を抑制。これにより、湿潤環境や地中埋設など、過酷な条件下においても優れた耐久性を発揮します。

(在铜和铝线图片上参考下图的方式,铜铝线一起,把内半导电层,绝缘层,外半导电层框出来,标“三層同時押出”。然后点击这张图可以链接到“製品案内”下的“高圧銅ケーブル”主页里)然后这张图作为这篇文章的主图显示。


KIBOR E-Eタイプ高圧CV(銅)ケーブル KIBOR E-Eタイプ高圧AL-CV(アルミ)ケーブル
電力会社様の嚴格な規格はもちろん、JEAC 8011(高圧受電設備規程) が推奨する技術基準に適合しており、設備の初期から長期的な運用まで、一貫して高い信頼性と安全性を実現します。KIBORのE-Eタイプ高圧ケーブルは、電力インフラの安定稼働に貢献するべく、設計から製造に至るまで高度な品質管理を徹底しております。